ノマド・リトリート

近年、リモートワークの普及により「海外ノマド」として自由な働き方を選ぶ人が増えています。しかし、初めて海外でノマド生活をスタートするとなると、現地での生活や仕事環境、友人作りなど、不安も多いものです。そんな海外ノマド初心者におすすめしたいのが「ノマド向けリトリート」です。

ノマド向けリトリートとは?

ノマド向けリトリートとは、一定期間、同じ目的を持つノマドたちが特定の場所に集まり、共同生活を送りながら仕事や交流を楽しむプログラムです。数週間から数ヶ月にわたり、快適な滞在施設と高速Wi-Fiが整った環境で、仲間とともに生活します。主催者側が宿泊先やワークスペース、イベントの企画まで一括して手配してくれるため、初めての土地でも安心して滞在できます。

特徴的なのは、「働きながら旅をする」というライフスタイルを共有する仲間が集まること。リモートワーカーやフリーランス、クリエイター、起業家など、多様な背景を持つ人々が参加しており、仕事の合間にネットワーキングや学び合いの機会が生まれます。

どんなノマドリトリートがある?

ここでは、代表的なノマド向けリトリートプログラムを5つご紹介します。いずれも国際的に人気があり、年間を通じてさまざまな目的地でツアーを開催しています。

1. Noma Collective (ノマ・コレクティブ)

特徴:
コミュニティ重視のリトリートを提供するプログラム。世界各地の自然豊かな場所を舞台に、リラックスした環境でのリモートワークや、ヨガ・文化体験などを組み合わせた滞在型ワークライフ体験ができます。2〜4週間の滞在が基本。

リトリート開催例:

  • プラセンシア(ベリーズ)|3週間|ビーチサイドヴィラでの滞在+週末アクティビティ付き。
  • ダラムコット(インド・ヒマラヤ)|2週間|ヒマラヤ山脈を見渡せるインドのダラムコット。チベット文化も体験。
  • ブエノスアイレス(アルゼンチン)|3週間|都市での生活とコミュニティづくりを重視した滞在。

2. WiFi Tribe (Wi-Fiトライブ)

特徴:
「チャプター」と呼ばれる月単位の滞在を世界各地で展開。参加者は1ヶ月から複数チャプターに渡って参加可能。宿泊・コワーキング環境に加え、世界中から集まったメンバーと共同生活しながら、柔軟なノマドライフを楽しめます。

リトリート開催例:

  • ケープタウン(南アフリカ)|4週間|サファリやハイキングなどアドベンチャー体験が充実。
  • ホイアン(ベトナム)|4週間|ホイアンで、ベトナム文化と観光を堪能しながらコワーキング。
  • 京都 (日本)|4週間|日本の伝統文化とモダンな都市体験が融合したリトリート。

3. Nomad Cruise(ノマド・クルーズ)

特徴:
世界初の「移動しながら学び・働く」クルーズ型リトリート。クルーズ船上でリモートワークをしながら、セミナーやワークショップ、パーティーなど多彩なイベントが実施されます。参加者は起業家、クリエイター、ノマドワーカーなど多様。

リトリート開催例:

  • バンクーバー〜横浜|3週間|カナダから日本へ、アクティビティ満載のクルーズ
  • アルゼンチン~南極|10日間|アルゼンチン最南端の街ウシュアイアから南極へ
  • マルセイユ~アテネ|7日間|マルセイユ、パレルモ、バレッタ、アテネを巡る

4. Nomad Workation Retreat(ノマド・ワーケーション・リトリート)

特徴:
フィリピンで開催されるノマドリトリート。日本やアジア圏からのアクセスがよく、参加しやすい10日間前後の短期プログラム。エルニドやシャルガオ、ラウニオンなど、主にフィリピンのリゾート地で開催され、仕事とバケーション(ワーケーション)をバランスよく両立できます。

リトリート開催例:

  • ラウニオン|5日間|リゾートヴィラでカンファレンス、サーフィン。
  • エルニド|7日間|フィリピン屈指の美しい海でアイランドホッピング。
  • シャルガオ島|5日間|フィリピンのサーフィンのメッカ。

5. The Nomad Escape(ザ・ノマド・エスケープ)

特徴:
ヨーロッパを中心に、ビジネスパーソンやノマド起業家向けの短期集中型リトリートを開催。コワーキングに加え、ブレインストーミング・ワークショップ・ピッチセッションなど学びに特化した内容が多く、ネットワーク作りにも最適。

リトリート開催例:

  • 京都 (日本)|7日間|日本の伝統文化に触れながら、ビジネスに特化したセッションと仲間づくり。
  • マデイラ(ポルトガル)|7日間|毎年12月にマデイラ島でノマドアイランド・フェストを開催。

リトリートに参加するメリット

  1. ノマド初心者でもすぐにコミュニティの一員になれる
     宿泊やインフラが整っており、現地事情に詳しいスタッフのサポートも受けられるため、海外ノマド初心者でも安心して生活できます。
  2. ノマド仲間との出会い
     同じような働き方・価値観を持つ人たちとの出会いは貴重。ビジネスのアイデア交換やコラボレーションのチャンスも生まれます。
  3. ワークライフバランスの実現
     リトリートでは、仕事だけでなく観光や文化体験、運動などバランスのとれたスケジュールが組まれています。自然にオフタイムも楽しめる仕組みが魅力。
  4. スキルアップの機会
     参加者同士で行われるワークショップや勉強会、プレゼンテーションの場もあり、自分のスキルや知識を高めるきっかけになります。

ノマド向けリトリートに参加する心構え

リトリートは、旅でもあり、仕事の場でもあります。以下の点を心がけて参加すると、より充実した体験が得られます。

  • 英語力は必要
     多くのプログラムは国際的なメンバーで構成されており、共通語は英語。完璧でなくても問題ありませんが、基本的な会話力があるとスムーズです。
  • 積極的なコミュニケーション
     リトリートは共同生活。仲間と積極的に話し、交流する姿勢が大切です。自分から話しかけることでより深い繋がりが生まれます。
  • 柔軟性と協調性
     異文化の人々と暮らす中で、価値観の違いやハプニングも起こります。柔軟に受け入れ、協力し合う姿勢が必要です。
  • 自分の仕事に責任を持つ
     「旅の中で働く」というスタイルを貫くには、自己管理能力も求められます。誘惑の多い環境でも、しっかり働けるよう計画を立てておきましょう。